溶連菌感染症の潜伏期間は?感染してうつるときの症状とは!
溶連菌って何?
まだ赤ちゃんや小さい子供ならあまり聞きなれない感染症かもしれません。
5歳~15歳頃にかかりやすいので、これからの人も知っている人も、情報を再確認しておきましょう。
溶連菌感染症とは?主な症状
引用:http://www.shionogi.co.jp
のどに「A群溶血性連鎖球菌(A群β溶血性連鎖球菌)」が感染して起こる病気です。
症状は、38~39度の発熱・喉の痛み、発疹、舌にブツブツができる「イチゴ舌」、リンパ節の腫れや頭痛・腹痛があります。
特徴的なのは、風邪のときに出る咳や鼻水が、ほとんどないことです。
以下の動画にわかりやすく解説されています。
201302 5 259健康講座 小児科 溶連菌感染症
潜伏期間は?感染しますか?
<潜伏期間>
2~5日です。
この間は感染者が幼稚園などへ普通に通っていることになるので、流行した時は特に、周りからの予防が大切です。
<感染経路と予防>
感染した子のくしゃみや咳からの感染(飛まつ感染)、感染した子の食べ物や飲み物を口に入れることからの感染(経口感染)の、ふたつの経路から感染します。
予防法は、予防接種はありませんので、一般の感染症と同じです。
- マスクをつける
- うがい、手洗いをしっかりする
- 抵抗力を弱めないように、規則正しい健康的な生活を送る
流行を確認したら、必ずマスクをつけるようにしましょう。
幼稚園・保育園は出席停止になるのでしょうか?
発症して抗生物質を飲むと2,3日で熱が下がり、症状も和らぐので出席停止の日数はインフルエンザ等よりは少ないです。
熱が下がった時点で感染力はほとんどありませんので、熱が下がり発疹もおさまり、元気になれば登園できます。
家庭内では感染中は同じ食器は避けるなどして、兄弟や、大人でも抵抗力が弱い人への感染を防ぎましょう。
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完治までどれぐらい?治療方法とは?
引用:http://www.shionogi.co.jp
<完治までの経過>
発症して薬を飲むと2,3日で、熱が下がり、のどの痛みも治まってきます。発疹があった場合は皮がむけてきます。
<治療方法>
溶連菌に感染しているかどうかは、のどの検査をすればすぐにわかります。のどの痛みや熱を和らげる薬と、抗生物質を処方されます。
溶連菌の注意すべきところは、症状が治まってからも、抗生物質を処方通り飲む必要があることです。
体のなかの菌が確実に退治されなければ、治った後に合併症を起こすことがあります。10日~2週間、医師の処方通りに抗生物質を必ず飲みきるようにしましょう。
菌をしっかり退治しておかないと、リウマチ熱や腎炎という重い合併症を発症するおそれがあります。
発症して2週間後と、3~4週間後に尿検査をして大丈夫なら、心配ありません。
まとめ
- 発症したら、ほかの感染症と違う点(咳や鼻水が出ない、イチゴ舌)があるか見て、早めに受診する
- 出席停止は短めで2日~4日程度が多い
- 抗生物質を処方された通り飲む
薬を飲むのが苦手な子もいますから、もういいかな…と薬を飲ませるのをやめる人もいるかもしれませんが、風邪と違ってこの感染症はそれがあとから子供に良くないことを引き起こします。
日ごろからニュースなどで流行の情報に注意しておきましょう。
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タグ:予防接種